セブンは沖縄で成功するのか? “仁義なき戦い”が始まるコンビニ探偵! 調査報告書(3/3 ページ)

» 2016年07月12日 07時21分 公開
[川乃もりやITmedia]
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コンビニ大手3社の“縄張り争い”

 たばこライセンスだけではない。その地域の一番いい場所に別のチェーン店が入っていても、近隣に店舗を構えて徹底的に叩く。そして、一番立地の店が潰れたらそこを陣取るというわけだ。

 もちろん、セブンとて全ての戦略が成功してきたわけではない。ただ、失敗したところで、同社が抱える膨大な資本力からすれば、蚊に刺された程度にすぎない。涙をのむのは、チャレンジ物件を押し付けられたオーナーなのだ。

 沖縄のコンビニ立地はほぼ埋まっているだろうが、人口には多少の余裕がある。セブンは、ドラクエの戦闘モードのように、スペースがある土地に容赦なく出店してくるだろう。


 これは、成功か失敗かは関係なく、また、お客さんの利便性とも関係ない。コンビニ大手3社の単なる“縄張り争い”でしかないのだ。

 2年後、3年後には巻き起こるであろう仁義なき戦いを、沖縄県民の目にはどう映るのだろうか。

著者プロフィール・川乃もりや:

 元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿


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