たばこライセンスだけではない。その地域の一番いい場所に別のチェーン店が入っていても、近隣に店舗を構えて徹底的に叩く。そして、一番立地の店が潰れたらそこを陣取るというわけだ。
もちろん、セブンとて全ての戦略が成功してきたわけではない。ただ、失敗したところで、同社が抱える膨大な資本力からすれば、蚊に刺された程度にすぎない。涙をのむのは、チャレンジ物件を押し付けられたオーナーなのだ。
沖縄のコンビニ立地はほぼ埋まっているだろうが、人口には多少の余裕がある。セブンは、ドラクエの戦闘モードのように、スペースがある土地に容赦なく出店してくるだろう。
これは、成功か失敗かは関係なく、また、お客さんの利便性とも関係ない。コンビニ大手3社の単なる“縄張り争い”でしかないのだ。
2年後、3年後には巻き起こるであろう仁義なき戦いを、沖縄県民の目にはどう映るのだろうか。
元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿」
セブンのドミナント戦略が、沖縄では通用しない理由
2020年、コンビニから「エロ本」「タバコ」が消えてしまうかもしれない
増え続けるコンビニに“限界”はあるのか?
だからコンビニの店舗数は1位でなければいけない
コンビニが増え続けなければならない本当の理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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