ニッポン放送が作る“今どきのカッコいいラジオ”とは(2/2 ページ)

» 2016年07月21日 16時21分 公開
[ITmedia]
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ラジオがURLを届ける

 目玉の1つが、ネットとの連携だ。本体にBluetoothを活用した「BLEビーコン」機能を搭載しており、放送局が放送中にDTMF音(電話のダイヤル音)を発信すると、HintがDTMF音をURLに自動変換し、BLEビーコンを経由して近くのスマホへ自動転送してくれる。

 この仕組みにより、放送局側が番組中で紹介した楽曲、店舗などの情報が記載されたURLを直接リスナーのスマホに届けることができるようになる。吉田アナウンサーは「ラジオがURLを届ける時代になった。収録スタジオで撮った写真もInstagramなどにアップし、そのURLを送ればすぐに共有することができる」という。

 また「CMで良く見る『続きはWebで!』が不要になる」ということにもなる。「検索する手間を省けるのは大きい。例えば、ラジオショッピングなら1クリックで商品購入ページまでもっていけるので、コンバージョン率も今より上がる」とみる。

 DTMF音とBLEビーコンを利用した配信機能は、引き合いがあれば他局にも提供していくとしている。

photo ラジオがURLを届ける

 7月20日から9月20日までクラウドファンディング「Campfire」を通じて資金調達を行い、製品化を目指す。出資額は2万1500円からで、特典には、Hintの初回限定カラー、モデルのほか、10万円のコースではニッポン放送スタジオ見学、30万円のコースでは吉田アナウンサーとオリジナルラジオ番組の制作ができるなど「ラジオ局ならではのインセンティブを用意した」。

 目標額は1300万円で、成功すれば今年度内の発売(一般販売価格は未定)を予定している。

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