「自宅を売る」のは難しい 今のうちに知っておくべき3つの注意点マネーの達人(2/3 ページ)

» 2016年10月03日 05時30分 公開
[小野雄吾マネーの達人]
マネーの達人

注意点2. 売却の時期を間違えない

 住宅を売却するときには、価格も重要ですが、もう1つ重要なのが「いつまでに売るのか」です。売却の時期をしっかりと考えなければ、価格にも影響してしまいます。

不動産取引には繁忙期と閑散期がある

 不動産取引の繁忙期は12月から3月です。就職や転勤、独立や結婚、子供の進学、消費税の導入前や税制の適用条件の良さなど、さまざまな理由があります。

 この時期は人の移動が多く、物件を探す人もそれに合わせて増えるので不動産の動きが活発になります。この繁忙期に合わせて住宅を売る準備をすることで、より高い価格で売却できます。

時期を逃すと売れるものも売れない

 不動産の売却に適している12月から3月の間は買い手も増えますが、この時期を逃してしまうと高い価格で売却できる可能性が低くなり、最終的には価格を下げなければならない可能性が出てきます。

 もちろん早く現金に変えたいという場合もあるでしょう。しかし、売れないからといって価格を下げて焦って売却しようとすると、買い手側が「なぜこんなに売却を急ぐのか?」「売り手側の事情ではなく物件自体に何か問題があるのでは?」と疑問に思うことも珍しくありません。

 長期に渡って売却の募集をしていると、買い手に「この物件は人気のない、何か問題のある物件だ」という印象を与えてしまいます。こうなると、さらに売却がしにくい状況になってしまうのです。

不動産取引は、繁忙期を逃さないのもポイント(写真と本文は関係ありません)

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