テクノロジーが変える、クルマのカタチ 自動車業界最前線
特集
» 2016年10月03日 06時00分 公開

なぜ自動運転はタクシー・バスと相性抜群なのか (3/5)

[森口将之,ITmedia]

公共交通機関の方が自動運転を安全に導入しやすい

 その点、タクシーやバスのドライバーは、運賃を受け取って乗客を運ぶプロのドライバーであり、乗客から常に見られているわけだから、オペレーターとしての任務を遂行してくれる可能性が高い。よってこの分野の方が、自動運転を安全に導入しやすいのである。

 さらに自動運転の普及には、その地域が走行許可を出すかも問題になる。自家用車は道路がある限りどこでも行けることが魅力ではあるが、その分日本全体を自動運転対応にしなければならず、入念な準備が必要となる。その点バスなら走行ルートが決まっているから、準備は大幅に楽になる。

 nuTonomyはタクシーではあるが、こちらはシンガポールという東京23区と同程度の面積しかない都市国家が舞台である。しかも今回の実験で政府によって運行が許可されたエリアは、同国中部に位置するワン・ノース地区の約2平方キロメートルに限られる。これなら準備は軽微で済む。

 ちなみにシンガポールでは、今年8月に我が国のIT企業DeNA(ディー・エヌ・エー)が千葉市の公園で走らせた仏国EasyMile社製の自動運転小型バス「EZ10」も、公道ではないが走っている。アジアでの展開はこのシンガポールが初であり、同国が自動運転プロジェクトに積極的であることが伺える。

 しかもnuTonomyの自動運転タクシーでは、乗客は専用のスマートフォンアプリを使い、タクシーの呼び出しや目的地の設定を行うことになる。米国IT企業Uber Technologies(ウーバー・テクノロジーズ)などのライドシェアが導入しているシステムと近い。これならアプリ側で走行範囲を限定することもできる。

photo nuTonomyのアプリ

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