「不動産売却、ネットだけで完結は困難」 不動産大手6社が専門ポータルサイト

» 2016年10月07日 18時41分 公開
[ITmedia]

 小田急不動産など不動産流通大手6社が10月7日、不動産売却専門のポータルサイトを開設した。不動産売却のネットサービスではネット企業系サイトなどが先行しているが、「実際に不動産を売却する場合、ネット上で全てを完結することは非常に困難」と、実績ときめ細かなサービスで対抗する。

photo 不動産売却専門ポータル「すまいValue」

 ポータルサイトは「すまいValue」。小田急不動産のほか、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産アーバンネット、三井不動産リアルティ、三菱地所ハウスネット──の6社が参加する。6社へ一括で売却提案を依頼できる機能を備えるほか、不動産売却に関連したコンテンツを掲載していく。

 6社によると、近年は不動産売却についての相談が増加傾向にあり、特に相続や空き家の売却について相談するケースが増えているという。

 不動産売却をめぐっては、ヤフーがソニー不動産と提携し、個人がマンションを売却できるとうたう「おうちダイレクト」を昨年11月にスタートするなど、ネットには各種サービスが公開されている。

 6社らは物件情報を共有する「オープンマーケット」を30年以上運営してきた。「不動産を商品として市場に流通させるには、1つ1つの不動産に対してきちんとした知識と経験を身に着けた人の力が必要」と、きめ細かなサービスで売り主に寄与するとしている。

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