オウケイウェイヴは、自社開発の対話型AI(人工知能)を活用し、ユーザーからの質問に答えるQ&Aサービスを始めた。Q&Aサイト「OKWAVE」に掲載された3500万件以上の内容から概念や意図を抽出し、質問者の意図に最適な答えを返すという。同等のシステムを企業向けに提供し、顧客からの問い合わせを自動化するといった活用を見込む。
始めたのは対話型AI「あい」を活用したQ&Aサービス。利用者からの質問を受けると内容を理解し、OKWAVEに蓄積されている回答の中から最適なものを提示する。
ベースになっている3500万件以上のQ&Aは、同社が特許を取得した、Q&Aデータを質問と回答に分離する技術と、独自開発の機械学習技術を使い、文章から概念と意図を読み取って「知識化」。提示する回答は必ずしもOKWAVEで「ベストアンサー」に選ばれたものではなく、よりユーザーの意図に即したものが選ばれるという。
これに、ユーザーの感情を読み取る「感性エンジン」「応答エンジン」を組み合わせ、質問に適切な返答を行う。近く、利用者からあいまいな質問を受けた場合に、質問の再考を促す「聞き返し」を実装する。
まず一般ユーザーを対象に、ニーズの多かった美容・健康分野からサービスを展開。徐々に対応する分野を拡大していく。
企業向けには、同等の機能を持つ「OKWAVE AI Knowledge」ソリューションとして提供。企業内のQ&Aデータベースを機械学習し、顧客の問い合わせに最適な返答を自動的に返すなど、ユーザーサポート分野での活用を見込む。
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