「ココイチ」ポークカレー値上げ 人件費上昇で

» 2016年11月10日 18時22分 公開
[ITmedia]

 「カレーハウス CoCo 壱番屋」を展開する壱番屋は11月10日、一部商品を値上げすると発表した。東京23区内などの場合、ポークカレーを従来から21円値上げして484円(税込)とする。人件費の上昇が続く中、従業員の処遇改善に取り組むためにやむを得ないと説明している。

photo メニューのベースとなるポークカレーを値上げ

 ポークカレー/甘口カレーの普通サイズについて、23区内と横浜市、川崎市内の店舗は484円に、23区以外の東京都と横浜市・川崎市以外の神奈川県、大阪市、埼玉県・千葉県の一部店舗は現行の463円に据え置くが、それ以外の現行442円の店舗は21円値上げし、463円にする。

 ポークカレーはカツカレーなどさまざまなメニューのベースになっているため、カレーの多くのメニューが値上がりすることになる。

 また全店で、トッピングのうち、チーズを10円値上げして217円に、「やさい」と「ほうれん草」を20円値上げして226円にする。

photo ポークカレーの値上げ=ニュースリリースより

 カレーの値上げは、12月1日に23区内や横浜市・川崎市などで実施するのを皮切りに、まず人件費負担が重い地域から1年かけて順次実施する。トッピングは12月1日に値上げする。

 同社によると、食材価格や人件費の上昇で店舗運営コストが上がり続けており、特にパート・アルバイト時給の上昇が顕著という。オペレーションの簡素化や外国人の採用といった対策を進めているものの、賃金アップが急ピッチで進んでおり、「従業員の処遇改善についても積極的に行っていくことが必要不可欠」という観点から値上げに踏み切るという。

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