DeNA、「MERY」も非公開に 「組織的」指摘に第三者委設置へ外部専門家に調査依頼

» 2016年12月05日 19時00分 公開
[ITmedia]

 ディー・エヌ・エー(DeNA)のキュレーションメディア問題で、同社は12月5日、「MERY」を含む全キュレーションメディアの記事を非公開にした上で、外部の専門家による第三者委員会を設置し、事実関係と原因を調査すると発表した。

photo 12月7日に非公開になる「MERY」

 DeNAのキュレーションメディアをめぐっては、医療関連情報を扱う「WELQ」の情報が不適切だと批判を浴び、ほかのメディアでも著作権的に不適切な記事が横行しているのではという指摘を受けていた。

 同社はWELQや「iemo」「Find Travel」など9つのメディアについて記事を全て非公開にし、記事や運営体制を見直すとしていたが、女性向け情報を扱うMERYは公開を続けていた。

 問題の背景に「組織的になされたものではないか、当社の企業文化・風土に起因する問題なのではないか」という指摘があり、「独立した社外の客観的な視点から公正な調査を受けることが、企業としての信頼を回復する最善の道」として、第三者委の設置を決めたとしている。

 第三者委は社外取締役を含む外部専門家で構成し、現在人選中という。事実関係と原因について「客観的かつ公正な調査」を依頼し、結果は公表するという。

 MERYは7日から非公開にする。非公開にしていた9メディアとは運営体制が異なるものの、「運営に関する疑義を明らかにするための厳正かつ公正な調査を行なうに当たっては、サービス運営が停止していることが必要と判断した」という。

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