ハウステンボスは1月30日、ロボット関連会社「hapi-robo st」(以下、ハピロボ)の事業を今年から本格的に展開すると発表した。テーマパーク「ハウステンボス」内での実証実験を通じて、ロボットの開発、販売、導入支援などを展開する。「5〜10年をめどに世界有数のロボット企業に成長させ、最終的には数兆円規模のビジネスに育てる」(ハピロボ・澤田秀雄会長)計画だ。
ハピロボは2016年7月にロボット事業を展開するための準備会社として設立。10月ごろからシャープの「ロボホン」元開発メンバーや実業家など14人が参加し、事業展開の準備が整ったとして今年から本格的に始動する。
テーマパーク「ハウステンボス」内を実証実験の場として活用することで、各メーカーのロボット開発や販売を支援する。ロボットの活用を考えている企業に対しては導入・運用のコンサルティングを行う。
ハピロボの富田直美社長は「2016年7月にオープンした新エリア『ロボットの王国』では既に300台以上のロボットを見て、触って、購入することができる。国の規制があるために実用化できないロボットは多いが、広大な私有地であるハウステンボスなら自由に活用(試す)ことができる」と話す。
「日本は少子高齢化社会で人手不足が深刻な課題になっている。人を幸せにするサービスロボットを世の中に増やしていきたい」(富田社長)
「ロボットの王国」エリアでは今後、受け付け・案内ロボットや、掃除ロボットを中心に導入し、実用化を進めていく。また、「初めてロボットがスタッフとして働いたホテル」としてギネス世界記録に認定された「変なホテル」については、海外でも出店を加速させ、100棟以上を展開する計画だ。
ハピロボの澤田会長は「5〜10年かけて世界有数のロボットカンパニーを作っていく。期待していてほしい」と意気込む。
「できるだけ早く収益を上げていきたい。最終的には数兆円規模のビジネスに育てていく」(澤田会長)
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