LINEとワークスモバイルは2月2日、法人向けコミュニケーションサービス「LINE WORKS」の提供を始めた。チャットでやり取りできるメッセージング機能を備え、一般向けの「LINE」と相互接続できるのが特徴。顧客のLINEとチャットでリアルタイムにやり取りするなど、スムーズなビジネスコミュニケーションが可能になるとしている。
ビジネスチャット機能では、社内コミュニケーションに加え、顧客のLINEとメッセージやスタンプのやり取りを行うことができる。スマートフォン、PCの両方で同じフル機能を備え、LINE WORKSユーザー同士は音声通話とビデオ通話が可能だ。使用する機能に応じて、1ユーザー当たり月額300円の「ライトプラン」、月額500円の「ベーシックプラン」、月額1000円の「プレミアムプラン」の3種類から選択できる(全て税別・年間契約の場合)。
LINEの兄弟会社・ワークスモバイルが開発・運営してきた「Works Mobile」がベース。新たにLINEとの相互接続機能を加えて提供する。
開発の背景について、LINEの出澤剛社長は「LINEは一般的なコミュニケーションツールとして定着してきたが、ビジネスでのコミュニケーションは電話とメールが依然として多く、進出の余地があると考えた」と説明する。LINEとは別個の新サービスとして展開するのは、「ユーザーから『LINEはプライベートで使うケースが多いので、仕事とは区別したい』との声が多かったため」という。
現在、社内コミュニケーションツールは「Slack」など他社サービスが人気を集めているが、出澤社長は「ユーザーからの要望が多かった『既読』機能のほか、予定表をメンバー間で共有できる機能、社用のアドレスが使えるメール機能の導入によって差別化をはかった。ビジネスでの有用性には自信をもっており、あえて無料プランを設けていない」と話す。
LINEが展開してきた既存の顧客対応サービスと異なる点については、「『LINE@』は、多数の顧客への情報配信や問い合わせ対応に適した、企業の代表窓口として使用するサービス。『LINEビジネスコネクト』は、“企業として”顧客とやりとりできるもの。『LINE WORKS』は、担当者が“個人として”顧客と1対1の会話ができる点が特長」(出澤社長)と説明する。
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