NTTドコモは2月24日、同社のポイントサービス「dポイント」が3月1日から全国のマクドナルド2901店で利用可能になると発表した。マクドナルドへの来店者の増加とdポイントの認知拡大につなげる狙いがある。
dポイントは、携帯電話の使用料や加盟店での買い物で使用した金額に応じてポイントが貯まるサービスで、2015年12月に開始。現在の会員数は約6000万人で、約200社のパートナー企業と提携している。日本マクドナルドはサービス開始当初から参画し、これまで東京都内と福岡県内の計196店舗で、会員向けに割引などの特典を提供してきた。来客増に一定の効果がみられたため、対象店舗の拡大を決めたという。
日本マクドナルドのサラ・エル・カサノバCEOは、「当社の業績は、一時期の低迷から回復を果たすことができた。これまで長年パートナー関係を築いてきたNTTドコモと協力し、顧客に利益を還元していきたい」と話した。
施策の開始に伴い、会計時にdポイントカードなどを提示した顧客に対して通常時の5倍のポイントや「プレミアムローストコーヒー」の無料クーポンを提供するキャンペーンも始める。
NTTドコモ プラットフォームビジネス推進部の田原務部長は、「ポイントサービスでも他のキャリアと対等に戦えるよう、今回の取り組みをきっかけに成長できれば」と意気込んだ。
ソフトバンクは14年に従来の「ソフトバンクポイント」を廃止。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する共通ポイントサービス「Tポイント」へと切り替えた。KDDIは、ポイントを電子マネーとしてプリペイドカードにチャージし、世界各国のMastercard加盟店で決済ができる「au WALLET」を14年から開始。流通総額を着実に増加している。
ポイントサービスでは一歩後れを取った形のNTTドコモは現在、パートナー企業の拡大に注力。17年2月には、東急ハンズやアパレル事業を手掛けるエヴァー・グリーンなどと相次いで提携を発表している。
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