16年の訪日外国人宿泊者数が過去最高に地方部の伸びが影響

» 2017年03月06日 11時51分 公開
[ITmedia]

 観光庁が3月3日発表した宿泊旅行統計調査によると、2016年の外国人旅行者の延べ宿泊数は前年比8.0%増の7088万人泊と、07年の調査開始以来最高になった。東京・大阪・愛知など都市圏で4.8%増と好調に推移したほか、地方部で13.2%増と大きく伸びた。

 全体の延べ宿泊者数は8.0%増の4億9418万人泊。大型連休の並びが響くなどして日本人宿泊者数はマイナスだったが、外国人宿泊者数が増え、全体の14.3%を占めるにまで拡大した。

 外国人旅行者数が最も多かったのは東京都で、1806万人が訪れた。大阪府(1026万人)、北海道(692万人)、京都府(482万人)、沖縄県(448万人)と続いた。

photo 都道府県別の外国人宿泊数

 旅行者の国籍は「中国」が最も多く、1683万人に上った。次いで「台湾」(1062万人)、「韓国」(780万人)、「香港」(520万人)という結果だった。アジア人旅行者は、全体の73.5%を占めていた。欧米では、「アメリカ」(434万人)、「イギリス」(98万人)、「フランス」(84万人)などが多かった。

 旅行者の出身地ごとの行動パターンを調べたところ、アジア人旅行者が北海道を、欧米人旅行者が京都府を好んで訪れる傾向がみられた。

photo 外国人旅行者の国籍
photo 外国人旅行者の国籍と訪問地

 調査は、全国のホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所など4万9108施設を対象に実施した。

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