DeNA、代表取締役2人体制へ 南場会長が復帰信頼回復とマネジメント強化狙う

» 2017年03月13日 13時33分 公開
[ITmedia]

 DeNAは3月13日、南場智子会長の代表取締役復帰を発表した。現在代表取締役社長兼CEOを務める守安功氏は残り、代表取締役2人体制となる。

代表取締役に復帰する南場氏

 DeNAは「WELQ」をはじめとするキュレーションプラットフォーム事業を新たな収益の柱とするべく展開していたが、2016年11月に医療情報の取り扱い方法や著作権侵害などの問題が表面化。現在全ての記事を非公開化している。

 その結果、2月8日に発表した16年度第3四半期の決算発表では、売上高322億円(前年同期比5%減、前四半期比16%減)、営業利益34億円(前年同期比4%増、前四半期比56%減)に。キュレーションプラットフォーム事業に関する減損損失39億円を計上した。

キュレーションプラットフォーム事業は減損処理(=16年度第3四半期決算資料より)

 DeNAは「代表取締役を従来の1名の体制から2名体制へと変更しトップマネジメントを強化することで、ガバナンス及びコンプライアンス・管理体制の強化を含め、抜本的改革を推進」するとしている。

 DeNA創業者である南場氏は、11年まで代表取締役社長を務めていたが、病気療養中だった夫・紺屋勝成氏(16年12月に死去)の看病に専念するために急きょ退任し、非常勤の取締役に。当時DeNAの事業の柱となっていた「モバゲー」部門を成長させた守安氏が昇格し新社長となっていた。

 また、同事業の関係者の処分と動向も発表。守安社長は月額報酬の50%を6カ月減給。子会社ペロリ代表取締役の中川綾太郎氏は、3月12日付で辞任。事業の中心人物であった村田マリ氏も、DeNA執行役員、子会社iemo取締役、Find Travel取締役を辞任する意向だという。

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