イノベーション自販機の開発のテーマは「多様化への対応」。ライフスタイルの変化と多様化が進む中で、これまでと違う自販機の使い方や新しい価値を提案する。「喉が渇いたときに目の前の自販機で飲み物を買う」という購買行動を変える提案を打ち出す。
その象徴となるのが、プレゼント機能だ。アプリで購入した商品を、メールやLINE、SNSを通じて他の人にプレゼントできる。毎朝、駅で飲み物を買うお父さんに家族からプレゼントしたり、友人同士のちょっとした贈り物に活用したりできる。提案するのは、自販機をコミュニケーションのきっかけにする、という新しい体験だ。
自販機は、生活必需品である飲み物の売り場の1つとして、機能を担ってきた。その機能や役割は変わらないが、消費者の生活が変われば、売り場としての姿も変化していく必要がある。
鈴木社長は「販売は伸び悩んでいるが、時代遅れになったわけではない。これまでと違う売り方を示し、もう一度売り場として活性化させていきたい」と話す。
イノベーション自販機の取り組みは、今後の進化に向けた通過点。テストマーケティングで各機能の顧客ニーズを判断し、需要がある機能を横展開させていく。また、インバウンド対応など、新たなサービスの開発も検討する。
自販機はどう変わっていくのか。今は大きな変化の途中なのかもしれない。
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