牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショーホールディングス傘下のすき家本部は4月5日から、低糖質をコンセプトにした新商品「ロカボ牛麺」(税込490円)と「ロカボ牛ビビン麺」(同590円)を販売する。高まる健康志向のニーズに応え、新規ユーザーの獲得につなげる狙い。
新商品は、1食当たりの糖質を20〜40グラムに制限する食事法「ロカボ」を取り入れた。ロカボ牛麺は、米粉入りのこんにゃく麺に牛肉をのせて、油揚げと揚げ玉をトッピング。ロカボ牛ビビン麺は、キムチと野菜、牛肉、こんにゃく麺にコチュジャンだれを合わせた。いずれも糖質は30グラム以下で、看板商品「牛丼 並盛」の約5分の1に抑えたという。
ロカボを提唱した、北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長は「一般的には、カロリーや脂質を抑えることがダイエットに有効だと思われているが、近年の栄養学でその常識が変わってきた。糖質を抑えていれば、実はカロリーや脂質を気にする必要はない」という。
「ロカボ商品は満腹まで食べてもおにぎり1個分の糖質。肥満の人はこの糖質を抑えた食事を継続することで血糖や血圧も改善し、体重を落とすことができる」(山田氏)
すき家本部の興津龍太郎社長は「外食チェーンがロカボ商品を出すのは当社が初めて。これまで健康志向の高いユーザーに対してのアプローチができていなかったので、そのニーズに応えていき、新たなユーザーを獲得していきたい」と狙いを話す。
「ロカボ商品なら血糖値や肥満を気にしているユーザーでもガッツリ食べて食事を楽しむことができる。今後も研究開発を進めていき、ロカボ商品を拡充させていく」(興津社長)
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