サイバーエージェントとリクルートホールディングスは6月5日、企業の人材面の課題解決を手掛ける新会社「ヒューマンキャピタルテクノロジー」を7月中に設立すると発表した。従業員への質問とその答えの分析を通じ、企業の人材問題を解決するツールを提供していく。
新会社は、従業員のコンディションを可視化するツール「Geppo(ゲッポウ)」を開発。「月報」から名付けており、月に1度、さまざまな質問を従業員に投げかけ、解答を継続的に分析することで、従業員のモチベーションや仕事の負荷などを把握。ストレスを抱える社員の早期発見や、人材の定着につなげる。
ベースとなるのは、サイバーが2013年7月から導入している人材管理システム。同社では月に3問程度、社員に趣味・好み、キャリアプラン、仕事における目標などに関する質問をし、回答を分析することで、社員の特性を把握し、適切な人材配置につなげてきたという。Geppoを開発する際は、同社で使用している質問をブラッシュアップする。
ツールに加え、回答促進のノウハウや分析ツールなどをパッケージ化して法人向けに提供していく。主なターゲットは「大企業・中小企業を問わず、人材管理面で課題を抱える企業」(リクルート広報担当者)で、売り上げ目標は「現時点では非公開」(同)としている。
新会社の資本金は2億5000万円。リクルートが67%、サイバーが33%を出資し、リクルートで新規事業を担当する満田修治氏が代表取締役社長に就任する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング