独Audi(アウディ)は、7月に公開する高級車「A8」の新型に、側面衝突時に自動的にボディ片側を持ち上げ、衝撃負荷を低減する世界初の技術を搭載することを明らかにした。
この技術では、時速25キロ以上での側面衝突が避けられないと判断した場合、サスペンションのアクチュエーターを作動させ、衝撃を受ける側のボディーを0.5秒以内に最大80ミリ持ち上げる。
その結果、サイドシルやフロアの構造体など、強度の高い部分で衝突の衝撃を受けるようにする。ボディーを持ち上げない場合と比べ、衝撃負荷を最大50%低減できるという。
A8は同社のフラッグシップサルーン。新型には、フロントカメラで道路状況を把握することでリアルタイム制御するフルアクティブサスペンション機構を搭載。48ボルト主電源システムで駆動する電気モーターを4輪に内蔵することで実現するという。
新型A8は、7月11日にスペイン・バルセロナで開く「アウディサミット」で披露する。
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