経営破綻のタカタ、債権額トップは米国政府415億円2位はトヨタ自動車

» 2017年06月27日 16時50分 公開
[ITmedia]

 6月26日に民事再生を申し立てた自動車部品大手のタカタ。負債総額は約1兆7000億円を見込み、製造業としては戦後最大規模の倒産になる。東京商工リサーチによると、債権額は米国政府の415億円6932万円がトップで、トヨタ自動車の266億2723万円が次ぐという。

タカタの主な債権者(=東京商工リサーチ)

 タカタは1月、エアバッグの欠陥問題で米司法省に罰金や補償金など総額10億ドル(約1150億円)の支払いに合意。米運輸省に対しても民事制裁金最大2億ドル(約230億円)の支払いに応じている。

 金融機関の債権額は、三井住友銀行の79億9493万円、三菱東京UFJ銀行の61億5709万円、みずほ銀行の52億5081万円――と続く。

金融機関の影響も大きい(=東京商工リサーチ)

 タカタの社債約300億円は債務不履行(デフォルト)になる見通し。申立書には含まれていないが、国内自動車メーカーは同社製エアバッグのリコール費用を肩代わりしているため、影響は更に大きくなると見られる。

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