市民アスリート集団が開発する健康サービスの“ホンキ度”ユーザー心理をわしづかみ(2/6 ページ)

» 2017年07月25日 07時00分 公開
[大河原克行ITmedia]

 最大の特徴は、どんな人にも最適化したサービスを提供する点にこだわっていることだ。問診やクイズによって、ユーザーのライフスタイルや性格を把握し、それぞれのユーザーに合わせた健康情報の配信と、記録方法を選択でき、個別ニーズに応じたトレーナーによるプログラムの配信を行うことができる。

KaradaManagerの画面イメージ KaradaManagerの画面イメージ

 「ストイックにダイエットを行いたい人は『本格ダイエットモード』を利用して、記録するのが面倒で、レコーディングが手間だと感じる人には、『らくらくダイエットモード』を利用してもらうようにしている。多くのコンテンツを用意して、どんな人にも、健康管理やダイエットが続けられたり、楽しんでもらえたりするような仕組み作りを目指した」(星野部長)という。

 KaradaManagerでは、レコーディングダイエットの手法を取り入れており、ボディ記録や運動記録、休養記録が可能だ。ズボラな人には、細かい記録を求めるのではなく、最低限の記録だけで済むようにしている。また、10万種類を超えるフードを選択方式で記録可能で、コンビニエンスストアで発売される弁当やファストフード店で発売される新メニューも、月1回のペースで更新されている。

 さらに、健康診断アドバイザーやヘルシーレシピの提案、健康コラムなどの健康支援サービスも提供しており、これもコンテンツを充実する取り組みの1つと言える。

 また、女性向けには「KaradaManager for Women」を提供。女性の健康をテーマにしたサービスだけでなく、女子力アップのアドバイスやお悩み相談室などのコンテンツを用意している。

 一方で、KaradaManagerは、法人向けにも提供されている。これまでに、食品メーカーや保険会社、通信会社などがKaradaManagerの機能を使ったサービスを行っている。消費財メーカーの花王が運営している「内臓脂肪ラボ」もその1つだ。内臓脂肪の測定結果から、健康リスクを示したり、個人ごとにお勧めの生活改善アドバイスを紹介したりする。健康リスクシミュレーションや職場での内臓脂肪ランキングといったユニークなコンテンツも提供しているという。

 そのほか、ウェアラブルデバイス「Fitbit」の公式アプリにも、KaradaManagerで使用しているフード記録情報を基にした日本語食事データベースを提供。東京海上日動とパルシステムとの連携では、女性向けヘルスケアサービス「カラダ日和」を提供している。カラダ日和では、健康状態が不安なときに、電話やメールで相談したり、病気になってしまった場合には保険の仕組みを活用したりといったリアルのサービスと連動させながら、健康をサポートしている。

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