ソフトバンクグループがスポーツ用品などのインターネット通販(EC)を手掛ける米Fanaticsへの出資を検討していると、米Wall Street Journalなどが8月8日に報じた。
報道によると、出資額は約10億ドル(約1100億円)。有望なIT企業へ投資する10兆円規模のファンド「SoftBank Vision Fund」経由で出資するという。出資は今月中にも完了する見込み。
出資によってFanaticsの評価額は約30億ドル(約3300億円)から約45億ドル(約4950億円)に上昇するという。
ソフトバンクグループの広報担当者は、出資報道の真偽について「コメントを差し控える」と回答した。
Fanaticsは1995年に創業後、スポーツ用品の販売事業を拡大。2011年にはプロアメリカンフットボールリーグ(NFL)や野球の大リーグ(MLB)関連のグッズ販売などを展開する米EC大手GSIの傘下に入っている。
ソフトバンクグループは、7月に掃除用ロボット「ルンバ」開発元の米iRobotや、チャットツール開発の米Slackへの出資が報じられるなど、投資を積極化している。
孫正義社長は8月7日の決算会見で、「SoftBank Vision Fundでの投資によって、『情報革命』という趣旨に賛同した企業集団を作りたい」と話していた。
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