クレディセゾン、全従業員を正社員扱いに雇用期限も撤廃、月給制に

» 2017年08月14日 17時49分 公開
[ITmedia]

 クレジットカード会社のクレディセゾンは8月14日、従業員が能力を発揮しやすい労働環境作りを目的に、人事制度を刷新すると発表した。複数の社員区分を設けて異なる雇用期間や給与体系を設定している現行制度を撤廃し、全員の処遇を統一した共通制度を9月16日から導入する。

photo クレディセゾンの公式サイト

 現行制度では、(1)無期雇用で賞与が支給される「総合職社員」のほか、(2)無期雇用だが賞与が支給されない、カード営業担当など「専門職社員」、(3)有期雇用かつ賞与なしの、プログラマーなど「嘱託社員」、(4)有期雇用で時給制の、パートタイマー扱いの「メイト社員」――などさまざまな区分が存在する。

 新制度ではこの区分を撤廃し、アルバイトを除く全従業員を「正社員」として雇用する。正社員は無期雇用・月給制となるほか、賞与を支給する。確定拠出年金制度も適用し、福利厚生も充実させる。

photo 新制度・旧制度の違い

 同社の広報担当者は「全社員にポテンシャルを最大限に発揮してもらうための施策。これまで任期付き契約だった人も、当社で長期的なキャリアを築いてほしい」と話す。

 また、新たな試みとして「役割等級制度」を導入する。求められる役割に応じて「G1〜5」の等級を設け、高いパフォーマンスを発揮した社員は昇格・昇給するもので、モチベーションを喚起するための施策という。

photo その他の新施策

 有給休暇を1時間単位で取得可能にするほか、最大2時間までの時短勤務、テレワークやフレックスタイムも導入し、柔軟性の高い働き方を可能にする。

 同社は「今後、日本社会は少子高齢化によって労働人口の減少が予測されているが、当社は新人事制度によって持続的な成長を目指していく」(広報担当者)と話している。

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