欧米政治家に学ぶ、ビジネスパーソンに「化粧」が必要なワケ世界を読み解くニュース・サロン(4/4 ページ)

» 2017年08月31日 07時24分 公開
[山田敏弘ITmedia]
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ビジネスシーンで男性がメイクする日

 誤解ないように言っておくが、この原稿はステマでもなんでもない。個人的にはメイクをしている男性を否定することはないし、印象が良くなって仕事などにプラスになるならやったほうがいいと考えている。そしてそれが男性のスタンダードになってもいいとも感じているし、文化的側面としても興味深い。

 もっとも日本は、世界に比べても中性的なものに寛容であると言える。日本ではしばらく前から、スキンケア商品を使う男性は少なくなく、市場規模は1100億円にもなる。

 そんな日本市場が欧米からの波を受けて、もしかしたら近々、男性ビジネスパーソンたちがメイクの重要性に目覚めるかもしれない。というよりも、日本だからこそ起きそうな気配がする。ビジネスシーンで男性がメイクをするのが礼儀になる日は来るのだろうか。

世界を読み解くニュース・サロン:

 今知るべき国際情勢ニュースをピックアップし、少し斜めから分かりやすく解説。国際情勢などというと堅苦しく遠い世界の出来事という印象があるが、ますますグローバル化する世界では、外交から政治、スポーツやエンタメまでが複雑に絡み合い、日本をも巻き込んだ世界秩序を形成している。

 欧州ではかつて知的な社交場を“サロン”と呼んだが、これを読めば国際ニュースを読み解くためのさまざまな側面が見えて来るサロン的なコラムを目指す。

筆者プロフィール:

山田敏弘

 ノンフィクション作家・ジャーナリスト。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフルブライト研究員を経てフリーに。

 国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)がある。


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