ソフトバンク、新型iPhone「48回払い」導入 KDDIに対抗データ容量50GBのプランも

» 2017年09月13日 18時35分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]

 ソフトバンクは9月13日、米Appleによる新型「iPhone」発売に合わせてスマートフォン向けの新サービスを発表した。iPhoneを48回払いで購入できるプラン、月々のデータ容量が50GBのヘビーユーザー向けプランのほか、ソフトバンクショップでのiPhoneの修理取り次ぎサービスなどを開始し、サービスの幅を広げる。

 米Appleが9月12日(現地時間)に発表した最新モデルは、ワイヤレス充電機能などを搭載した「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」(9月22日発売)と、顔認証機能も備えた最上位モデル「iPhone X(テン)」(11月3日発売)の3種類。

photo 「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」
photo 「iPhone X(テン)」

 これらの発売に合わせ、ソフトバンクは新型iPhoneユーザー向け割引プラン「半額サポート for iPhone」、大容量プラン「ウルトラギガモンスター」、データ容量シェアプラン「みんな家族割」――の3プランを9月22日から提供開始する。

新型iPhoneを「48回払い」で買える

 半額サポート for iPhoneは、新型iPhone購入時の端末代金を48カ月の分割払いにできるサービス。現在は24カ月の割賦が主流だが、iPhoneの長期利用を見込んで月々の負担金額を半減する。

photo 半額サポート for iPhone

 iPhoneは2年に1度のペースで新モデルが発表されているため、購入から25カ月目以降に最新モデルに機種変更した場合は、その時点で残っている分割支払金の支払いが不要になるため、最大で半額で購入できるとしている。掛け金などは不要だ。

photo サービスの仕組み

 端末代金を48回払いにするサービスでは、競合のKDDIが7月から「アップグレードプログラムEX」を展開している。ただ、このプランは対象がAndroid端末に限られるほか、最初の24カ月間は月額390円(税別、以下同)が必要。ソフトバンクは人気の高いiPhoneを対象とし、無料とすることで差別化を図る方針だ。

photo アップグレードプログラムEX

1カ月間で「50ギガ」の大規模プランも

 ウルトラギガモンスターは、大容量のデータ通信が可能なスマホ向けプラン「ギガモンスター」の上位プランで、1カ月当たりのデータ容量は50GB。単純計算で1カ月間に約220時間もの動画視聴が可能という。iPhone以外の端末のユーザーも契約可能。

 ソフトバンクの榛葉淳副社長は「ギガモンスターのデータ容量は20〜30GBと多いが、全て使い切って速度制限がかかるユーザーが約3割存在する。ウルトラギガモンスターは、こうしたヘビーユーザー向けのサービスだ」と説明する。

 月額料金は7000円で、ギガモンスターの30GBプラン(8000円)よりも低額。「多くのデータを安く使える。シンプルで分かりやすい仕様にした」(榛葉副社長)という。

photo ウルトラギガモンスターの内容と料金プラン

 みんな家族割は、ウルトラギガモンスターの月額料金を、加入した家族の人数に応じて割引するサービス。加入者が2人の場合は1500円、3人は1800円、4人以上は2000円を月額料金から割り引く。住所が同じであれば家族と見なすため、ルームシェアをしている友人同士や同棲中のカップルなども割引を受けられる。

photo みんな家族割の概要

 他の携帯電話事業者(キャリア)の大容量プランは、NTTドコモが「ウルトラパック」、KDDIが「スーパーデジラ」を展開しているが、13日現在では2社ともに上位プランの発表はなし。今後の展開が注目される。

iPhoneの修理取り次ぎも開始

 また、ソフトバンクは10月2日から、ソフトバンクショップでのiPhoneの修理取り次ぎを全国の180店舗で始める。従来は、iPhone修理の店頭受け付けはAppleとAppleの正規サービスプロバイダーに限定されていたため、ソフトバンクショップに修理を依頼した顧客には近隣のApple Storeを紹介していた。新型iPhoneの発売を機にAppleとの連携を強化し、店頭で修理を受け付けることでサポート体制を整える方針だ。

 榛葉副社長は「一連の取り組みは、『料金が高い』『速度制限が気になる』『サポートが心配』などのユーザーの悩みに対するソリューション。ユーザーは新サービスを活用し、快適なスマホライフを送ってほしい」と話している。

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