なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る
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» 2017年10月11日 06時00分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:なぜ高収益? 急成長する「ブロンコビリー」の戦略とは (3/4)

[長浜淳之介,ITmedia]

「新鮮さ」を追求したシステム

 けん、ステーキガストも安売りからの脱却を試みているが、他社の不採算店を居抜きでそのまま使うなど、店づくりのコストを最小限に抑えたビジネスモデルなので、ステーキの品質を上げたくらいでは、ごちそう感を出すまでには達していない。

 ブロンコビリーは調理法も、ごちそうにふさわしい手間暇をかけた最善の方法を追求する。肉は厚切りを備長炭とオガ炭による炭火でじっくりと焼き上げる。遠赤外線効果で、外はカリっと、中はジューシーに仕上がるのが特長だ。

 牛肉はBSE、口蹄疫(こうていえき)が発生していないオーストラリア産「オージービーフ」を主に使用。大きな塊のまま仕入れ、自社工場で熟した肉の塊をステーキ用に職人技の手作業でカットし、チルドで毎日使う分だけ各店舗に配送する。ハンバーグも自社工場でミンチにした肉を成形して、同様にチルドで毎日配送する。このように、新鮮な肉のみが常に提供される仕組みとなっている。

 工場から近い場所に店が集まっているので配送コストも安い。簡素化された合理的な一気通貫の作業工程が、高収益の源泉となっている。

 サラダバーの野菜は、市場から直接買い付け、新鮮なまま毎日店舗に配送する。旬の食材を提供するため、2カ月に1回メニューを更新。カット野菜だけでなく、パスタ、旬の創作サラダ、デザートまで用意している。

 メニュー開発は、日本野菜ソムリエ協会認定の「ジュニア野菜ソムリエ」の資格を取得した社員が担当する。

 野菜は店内でカット。サラダバーの状況は常時カメラで撮って厨房に映し出されるシステムになっており、減ってきた野菜は即座に切って補充する。顧客には常に鮮度の高い野菜が提供される。このため、ブロンコビリーのサラダバーを目当てに来店する女性客が引きも切らない。

photo ブロンコビリーのサラダバー

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