PwCグループの戦略コンサルティング会社Strategy&は10月25日、イノベーティブ(革新的)な企業についての調査結果を発表した。「最もイノベーティブな企業」の首位は米Alphabet(Google)に。2010年の調査開始以来初めて、米Appleが首位から陥落した。
「最もイノベーティブな企業」ランキング
世界のイノベーションリーダー562人が、「最もイノベーティブだと思う企業」を3社挙げるオンライン調査。2位以降は、米Apple、米Amazon、米TSLA、米Microsoft――と続く。また、10位には中国アリババが初めてランクインした。日本企業はトヨタ自動車が10年に5位、15年に10位に入っているが、17年には1社も入らなかった。
ITに対する投資や研究開発費の増加などのイノベーション戦略に対しては、欧州と北米の企業に所属するリーダーの6割以上が「企業戦略と連動している」と回答した。一方、日本企業では半数以下にとどまっている。
イノベーション戦略と企業戦略との関係に対する意識
- 企業の研究開発費ランキング、1位はアマゾン
Strategy&がR&D(研究開発)に投資した世界の上場企業トップ1000社のランキングを発表。1位は米Amazon.comで、投資額は161億ドル。インターネット企業が調査開始後初の首位に。
- Amazonの影響が最も大きな国は「日本」
PwCの調査によると、Amazonの登場で「小売店で買い物する頻度が減った」と答えた割合が最も高かったのは日本。日本では、オンラインで買い物をする消費者の10人中9人がアマゾンを利用したことがあるという。
- なぜコストコはグーグルよりも魅力的な職場なのか
「大量に買いたいから」「安いから」といった理由で、コストコで買い物をしたことがある人も多いのでは。会員制、低価格、大量買いといったビジネスモデルで店舗数が増えているが、本場の米国では単なる激安店以外によく知られていることがある。それは……。
- 転職したい企業、1位はトヨタ 大手IT企業も人気
2017年の転職人気企業ランキングで、トヨタ自動車が1位に。ヤフー、ソフトバンク、日本マイクロソフトなど、「働き方改革」を進める大手IT企業も上位にランクインした。
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