「会社に行きたくない」「異性に振られた」――そんな社会人を“ガツンと”助ける名言集悩める君に贈るガツンとくる言葉

» 2017年12月11日 06時30分 公開
[濱口翔太郎ITmedia]
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 「会社に行きたくない」「好きな異性に振られた」――。仕事でもプライベートでも、ビジネスパーソンの苦悩は尽きない。コラムニストの石原壮一郎さんは、著書「悩める君に贈るガツンとくる言葉」(バジリコ、税別1200円)の中で、「人生は、思うようにはなりません。自分に何ができるか一生懸命に考えても、どうにも理解できないことは一向になくなりません」と説いている。

 石原さんによると、悩める人々に必要なのは「古今東西の賢人たちが発した『ガツンとくる言葉』だ」という。人々が苦難を乗り越えるヒントを示すために編まれた同書は、読者からの相談に対し、石原さんが著名人の名言を交えつつ回答する構成となっている。名言の主は、アントニオ猪木、マハトマ・ガンジー、タモリ、ふなっしーなどさまざまだ。

photo 「悩める君に贈るガツンとくる言葉」(バジリコ、税別1200円)

 例えば、ある読者は「『褒められて伸びるタイプ』を自称する新入社員がいる。なるべく褒めるようにしているが、同じ失敗を繰り返すなど全く成長の気配がない」と相談。これに対し、石原さんは落語家の桂歌丸さんの名言を以下の通り紹介している。

 「20歳を過ぎた人間にモノを教えることは何もない。20歳になった人間は大人だ。20歳を過ぎたら自分で気付くよりほかない」

 石原さんは「仕事で一人前に育ってもらうための指導は大切だが、性根をたたき直そうと思っても無理な話。先輩ができるのは、仕事に必要な知識や考え方を授けるだけだ。ただ、結果的に後輩が成長しても『俺のおかげ』と恩を着せてはいけない」と答えている。

 また、別の読者は「好意を抱いた女性を食事に誘って、仲良くなっても交際に発展しない。どのタイミングでそういう話を切り出せばいいか」と恋愛相談。これに対し、映画監督・小津安二郎さんの名言を紹介している。

 「男女の仲というのは、食事を2人っきりで3度して、それでどうにかならなかったときはあきらめろ」

 石原さんは「何度もデートしているのに深い仲になれず、相手にもその気持ちが感じられない場合は、縁がないと判断していい」とし、「たとえ振られても、行動を起こした自信と経験につながる」と励ましている。

 また、小津さんの「トンカツ屋に豆腐を作れというのは無理だよ」という名言も紹介。「デート相手が求めるものが自分になかったなら仕方ない。男女の仲は難しく考え出すとろくなことがない」とアドバイス。そんな同書は、落ち込みがちな人の考え方や振る舞いを変える良いきっかけになりそうだ。

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