警察とJC3、詐欺サイト約2万件発見 43人を検挙SEO対策で検索上位に

» 2017年12月21日 16時02分 公開
[ITmedia]

 警察庁と日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は12月21日、インターネット通販(EC)サイトなどを装った詐欺サイトを1万9834件発見し、都道府県警が43人を検挙したと発表した。

 JC3が愛知県警と共同開発したツールを活用するなどして発見。APWG(Anti-Phishing Working Group)を通じて世界にURLを提供した。

photo 詐欺サイトのイメージ

 JC3によると、代金を支払っても商品を発送しないほか、個人情報やクレジットカードを盗み取る悪質な詐欺サイトが現在も出回っている。詐欺サイトの多くは、インターネットで商品を検索した際に上位に表示されるようSEO(検索エンジン最適化)対策を行っており、誤ってアクセスしやすいという。

photo 警察当局とJC3による発表

 JC3は詐欺サイトの特徴として、(1)URL末尾のTLD(トップレベルドメイン)が「.top」「.xyz」「.bid」など見慣れないものになっている、(2)URL冒頭が「https:」ではなく暗号化されていない、(3)支払い方法の説明と実際の決済画面とで、対応可能な支払い方法が異なっている――などを挙げ、誤って商品を買わないよう注意を呼び掛けている。

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