こうしたターミナル内の整備による大規模なリニューアルに合わせて、空港へのアクセスも見直される。空港を訪れる利用者にとって一番の問題は、交通渋滞だ。ロサンゼルス国際空港のターミナルには、1日3200台もの自動車が押し寄せ、混雑を招いている。そのため、自動車の交通渋滞を緩和させるための整備に、55億ドルを投資する予定だ。
具体的には、空港内の旅客移動の手段として、無人で自動運転される車両(APMシステム)を導入する。現在利用されているシャトルバスに代わって、ターミナル、レンタカー会社を一同に集めたレンタカー・センター、立体駐車場、そして24年に完成予定のLAX Metro stationなどを結ぶ交通システムの建設が、これから本格化する予定だ。
ここまで見てきた通り、国際線ターミナルを中心として、とんでもない規模で空港のアップグレードを行なっているロサンゼルス国際空港。
専門家の予測では、ロサンゼルス国際空港を利用する乗客は、40年までに現在の約8100万人から、約9900万人に増えると見込んでいる。
あとは、全米ワースト2の空港がどう変貌を遂げるのか、見ものである。
24時間365日、いまも世界のどこかでユニークで刺激的な話題や新しいトレンドが次々と生まれている。だが、大半は情報としてこぼれてしまっている。そんなメインストリームでない情報こそ、ビジネスで使えるネタが詰まっているのではないだろうか。
そこで、情報感度の高いビジネスパーソンならば、ぜひとも押さえておきたいトレンドや話題をちょっと先取りして紹介したい。プライベートにビジネスに、ちょっとしたインスピレーションのネタとして、役立つハナシを探るコラム。
藤井薫(ふじい・かおる)
大学を卒業後、広告代理店や出版社を経てライターに。
『POPEYE』『an・an』(マガジンハウス)や『GLAMOROUS(グラマラス)』(講談社)などで、ファッション、ビューティ、ビジネスなど幅広い記事をカバー。日本と海外を頻繁に行き来して、海外トレンドを中心に情報発信している。
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