全米最悪クラスの空港の「類を見ない変貌」とは来週話題になるハナシ(1/4 ページ)

» 2017年12月27日 08時00分 公開
[藤井薫ITmedia]

 ここのところ、2028年のオリンピック開催地に決定したり、大谷翔平投手のエンゼルスへの移籍が発表されたり、何かと注目度が高まっているロサンゼルス。もちろん日本からの旅行者も増える可能性がある。

 そんなロサンゼルスの空の出入り口となっているのは、ロサンゼルス国際空港だ。

 世界第4位、全米で第2位の旅客数を誇るロサンゼルス国際空港は、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空、アラスカ航空(ヴァージンアメリカを含む)の5社がハブ空港として使用している、他に類を見ない空港だ。

 空港内には、8つのターミナルと国際線専用のターミナル(トム・ブラッドレー国際ターミナル)があり、16年は前年比8%増となる約8100万人もの乗客が利用した。

 それだけ多くの乗客数を誇り、リニューアルが進むロサンゼルス国際空港は、実は全米でワースト3に入るほど「最悪な空港」としても知られている。その理由は、ターミナル間が内部でつながっていないため、移動には一度セキュリティゲートの外へ出る必要があることや、乗継ぎの移動が不便で、慢性的にフライトが遅れることでも有名だからだ。

 そんなことから、長年、利用客から不満の声が上がっていたが、名誉挽回のために140億ドルの巨額を投じて、空港のリニューアルを進めている。しかも各航空会社がどんどん拡充を行なっており、驚くような便利な空港になる可能性もある。エンゼルスの大谷選手も使うことになる、ロサンゼルス国際空港はいったいどんな変貌を遂げるのか。

 その意気込みは、かなりのものだ。フライトの遅延を緩和するための「大移動」が行われた。

ロサンゼルス国際空港でフライトの遅延を緩和するために「大移動」を行った(出典:ロサンゼルス国際空港のFacebook)
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.