だが、徹底したテレビCM訴求でも分かるように、エコタンクモデルへの力の入れ方は特別だ。それは、碓井社長が、「エコタンクモデルを、第4極に育て上げたい」と語っていることからも明白だ。
「第4極」というのは、これまでのエプソン、キヤノン、ブラザー工業のカートリッジモデルに続く、第4の製品領域として、エプソンのエコタンクを位置付けようというわけだ。
11年に「第3の選択肢」のキャッチフレーズで、競合のブラザーはプリンタの製品ラインアップを強化。それによって、現在でも業界3位の位置を堅持している。エプソンは、それに続く、新たな勢力と言えるポジションにまで、エコタンクモデルのシェアを高める考えだ。
その力の入れ方は、テレビCM以外にも見て取れる。年末商戦恒例のキャッシュバックキャンペーンは、インクカートリッジモデルの主力モデル「EP-880Aシリーズ」では3000円のキャッシュバックとしているが、エコタンクの主力モデルとなる「EW-M770T」は、1万5000円に設定。本体単価は約3倍も高いとはいえ、キャッシュバックの金額で見れば、5倍の規模。インクカートリッジモデルよりも手厚いキャンペーン内容としているのだ。
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