小学館、読者のレビューを帯文に 「読者発のヒット」目指す「新刊X」

» 2018年01月16日 17時42分 公開
[ITmedia]

 小学館は1月16日、発売前の新刊を先着100人に送り、読者からのレビュー投稿を募る企画「新刊X」を始めると発表した。コンセプトは「読者を巻きこんだベストセラーづくり」で、投稿されたレビューは新刊発売時に帯文などの宣伝に使用する可能性があるという。

読者のレビューを帯文に活用する企画「新刊X」

 第1弾のラインアップは「国会議員基礎テスト」「刑事の血筋」「夢探偵フロイト」の3冊。1月30日まで応募を受け付ける。先着100人に見本誌を送付し、フォームからレビューを募る。

 読者からキャッチコピーなどを募集する企画は、新潮社が2017年7月に実施した「ルビンの壺が割れた」などの先例がある。期間限定でWeb上に小説を全文掲載しキャッチコピーを募ったところ、6000件の応募があり、その中から5件を帯文に使用した。こうした施策が話題になり、同作は新人のデビュー作ながら4万部を突破した。また、小学館は11月にミステリー作家・蘇部健一氏の作品を全文公開し、読者からタイトルを募る企画「小説X」を実施している。

左=「ルビンの壺が割れた」(新潮社)、右=「小説X あなたをずっと、さがしてた」(小学館)

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