セールス・オンデマンドは1月24日、韓国のロボットメーカーRF社が開発した窓掃除ロボット「ウインドウメイト RTシリーズ」(以下、ウインドウメイト)を2月22日から販売すると発表した。一般家庭を対象に年間3万台の販売を目指す。
価格は、窓厚5〜16ミリメートルに対応する2機種が6万4800円(税別)で、窓厚17〜28ミリメートルに対応する2機種が6万9800円(同)。
ウインドウメイトは永久磁石を内蔵した2つのユニットで窓ガラスを挟み、取り外し可能なクリーニングパットで窓の内側と外側を同時に清掃できる。対応できる窓の厚さは5〜28ミリメートル。超音波センサーやバンパーセンサーなど4つセンサーで窓のサイズを認識し、左右ジグザグに自立走行しながら全体を効率よく清掃する。
バッテリーの残量が少なくなったり、全ての清掃が終了すると、スタートした地点まで自動で戻ってくる。また、磁力で窓に張り付いているため「バッテリー切れでロボットが落下する心配がない」(セールス・オンデマンド)としている。
同社の調査によると、定期的に窓掃除をしている人は86%で、「月に1回以上する」人は25%だった。同社の執行役員、小野寺英幸氏は「窓掃除を高頻度でする人は一定数いる。また、窓掃除ロボットがあるなら、毎週掃除をしたいという人も半数以上いた。ウインドウメイトを普及させることによって、“窓掃除の習慣化”を目指したい」と話す。
ターゲット層については、「大都市近郊の一戸建てに住む高年収世帯が、窓掃除を高頻度でしていることが分かった。この層に向けて販売していきたい」(小野寺氏)としている。
「数年前と比べてロボットの信頼性が高まってきている。購入のハードルはそこまで高くないだろう」(同)
国内で先行する競合商品は、中国のECOVACS ROBOTICS(エコバックス・ロボティクス)が14年から販売している「WINBOT」(ウィンボット)だ。セールス・オンデマンドは「ウインドウメイトは安全性の面で競争優位性がある」(セールス・オンデマンド)としている。
WINBOTは、裏面にある吸盤で空気を吸い込むことで窓に張り付く。「他社の窓掃除ロボットはバッテリーが切れると落下する危険性がある。安全だと信頼してもらわなければ、ロボットの普及はあり得ない」(同)
セールス・オンデマンドは04年から米iRobot社のロボット掃除機「ルンバ」の販売代理店として家庭用掃除ロボットを販売してきた経験がある。セールス・オンデマンドの室崎肇社長は「これまでも未開拓市場を開拓してきた。そのノウハウを生かして窓掃除ロボットを日本中に届けていきたい」と話した。
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