月末の「プレ金」 事務局「月末金曜にこだわらないで」忙しい人は“振替”で

» 2018年02月20日 14時10分 公開
[鈴木亮平ITmedia]

 月末金曜日に15時退社を促し、消費喚起につなげることを目的に2017年2月からスタートした「プレミアムフライデー」(プレ金)。2月23日の金曜日で丸1年を迎える。

 プレ金の認知度は高いものの、勤務先で制度が導入された人は10.6%にとどまるなど、思うように浸透していないのが現状だ(DeNAトラベル調べ)。導入されない理由としては「月末は忙しいから、早く帰ることができない」といった声が多く挙がっている。

 そうした中、プレミアムフライデー推進協議会は「プレ金」を実施できていない企業に向けて、別の金曜日に振り替える「振替プレミアムフライデー」を導入するように呼び掛けている。

photo プレミアムフライデー推進協議会が「振替プレミアムフライデー」を呼び掛けている

 同協議会は「月末金曜日の実施を呼びかけているのは、消費喚起という視点で産業界からの要請があったから。しかし、月末が忙しくて早く帰れない人も多い。月末にこだわらず、翌週の金曜日に振り替えるなど、柔軟に対応していく必要がある。ちなみに、私たち事務局員も、大半が振替プレミアムフライデーを実施している」と説明。

 同協議会の事務局員は既に、“月末金曜日以外”の日にプレ金を導入していたのだ。

 「消費喚起も重要だが、『月に1日は早く帰る』という働き方改革の実現も重要だ。その意味で、『プレミアムフライデー』の実施は金曜日にこだわっていない。水曜日、木曜日でも良いと思っている」(プレミアムフライデー推進協議会)

photo (出典:「プレミアムフライデーの実施方針について」)

 また、3月末は多くの企業が年度末に当たるため、プレ金の実施が困難になると予測されることから、同推進協議会は2月15日に「振替プレミアムフライデー」の実施を改めて呼びかけている。

 「『月末』『金曜日』『15時退社』にこだわる必要はない。それぞれ企業の状況にあわせて柔軟に『プレミアムフライデー』を取り入れてほしい」(同)

 1年後には、「プレミアムフライデー」という名称も変更されているかもしれない。

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