ふりかけ「ゆかり」のチューハイ発売 味は「すっきり」ふりかけとしそ焼酎のコラボ

» 2018年02月27日 18時00分 公開
[加納由希絵ITmedia]

 ロングセラーのしそふりかけ「ゆかり」(三島食品)を使用した缶チューハイが2月27日、数量限定で発売され、話題になっている。商品名は「三島のゆかり使用チューハイ」。350ミリリットル入りで参考小売価格は税別141円。アルコール度数は5%。

 ごはんのお供として認知されるふりかけとお酒を組み合わせたのはなぜだろうか。販売する三井食品に聞いた。

ゆかりと鍛高譚のコラボ模索

photo 「三島のゆかり使用チューハイ」(三井食品提供)

 ゆかりといえば、紫色の大きな袋や、1食サイズの小袋を思い浮かべるが、それ以外の形でも展開し、注目を浴びてきた。ペン型の容器にふりかけを入れた「ペンスタイル」は、斬新な見た目と持ち運べる機能性でヒット商品に。菓子やカップ焼きそば、「岩下の新生姜」などともコラボレーションしている。

 今回、三井食品がゆかりを使ったチューハイを企画したきっかけは、しそを使った代表的な食品とお酒の組み合わせを模索したことだったという。「しそといえば、三島食品の『ゆかり』、合同酒精のしそ焼酎『鍛高譚(たんたかたん)』。コラボレーションで何かできないか? ということが発端です」(担当者)。三井食品、三島食品、合同酒精の3社で共同開発に至った。

 三井食品の社内では、2017年に食品部と酒類部が同じ「商品本部」内の組織として一緒になったことも、新商品開発のきっかけになったという。

 チューハイは、ゆかりの原料となる赤しその葉から抽出したエキスを使用した、鮮やかな赤紫色。香料、着色料無添加で、ゆかりの味わいをそのまま再現している。それでも、くどい味ではないという。「350ミリリットル缶を飲んでいただくために、濃い味わいではなく、すっきりした甘み、味わいにしました」(同)。食中酒として飲むのがおすすめだという。

 紫色のパッケージと「ゆかり」の文字はふりかけのイメージと重なる。「パッケージは、できる限り『ゆかり』と同じにして、消費者に分かりやすいようにしました」(同)。

 発売前から、SNSなどを中心に期待する声が多かった。得意先企業や一般の消費者から多くの問い合わせが入っているという。現在、三井食品が他社とコラボした商品は他にはないが、今後は「開発を検討中です」(同)。

 すっきりとした味わいで、ふりかけのゆかりとは一味違う「しそ」の楽しみ方ができそうだ。

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