体制一新のミクシィはスポーツ事業に「本気」なのか新社長は「スポーツ領域」を担当

» 2018年02月28日 07時30分 公開
[青柳美帆子ITmedia]

 ミクシィは6月に社長を交代し、体制を一新する。新たに社長就任が決まったのは、スマートフォンゲーム「モンスターストライク」を立ち上げヒットに導いたことで知られる木村弘毅氏(現取締役、ゲーム事業「XFLAG」事業本部長)だ。木村氏は4月1日付で、スポーツ領域を担当する執行役員に就任することも決定した。ミクシィは本格的にスポーツ事業に手を広げるのだろうか。

6月に新社長に就任する木村弘毅氏
4月1日付でスポーツ領域の執行役員に就任

 現在、同社のXFLAGスタジオは、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」、J1のプロサッカークラブ「FC東京」とスポンサー契約を結んでいる。1月には一部メディアが代々木公園にスタジアムを建設する計画があると報じた。

 また、ミクシィのスポーツ事業はチケット売買仲介サービス「チケットキャンプ」とのシナジーも期待されていた。ただし同サービスは商標法違反や運営のフンザ前社長の詐欺容疑などで調査が入り、5月末で終了する。

 新体制でスポーツ事業が加速するのか。その場合のシナジーはどのようなものなのか。ミクシィの広報担当者は「スポーツ事業には今後力を入れていきたい」と話す。

 「XFLAGの中心にあるのは『みんなでワイワイ』すること。同様にスポーツも『みんなでワイワイ』するものなので、エンターテインメント性としては同じ。ビジネス的な側面で見ても、スポーツ市場にはさらに伸びる可能性がある。ミクシィが持っているITやコミュニケーションのノウハウを生かし、プロスポーツ市場を伸ばし、業界を盛り上げていきたい」(広報担当者)

 新体制では「主力事業であるエンターテインメントを更に強固にする」方針を掲げている同社。この「エンターテインメント」には、主力のゲーム事業だけではなく、スポーツ、リアルイベント、グッズなども含まれているという。スタジアム建設については「事実として公表できるものはない」としているが、「モンスト」の次の柱としてスポーツにも注力する構えのようだ。

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