米アリゾナ州テンピで米Uber Technologiesの自動運転車が3月18日(現地時間)に女性をはねて死亡させた問題で、地元のテンペ警察は22日、車のドライブレコーダーに残された事故直前の動画を公開した。
米国での報道によると、Uberは北米で自動運転車の公道テストを行っており、事故当時の車は自動運転モードだったという。Uberは事故発生を受けてテストを停止した。
動画は約20秒。冒頭では車外の模様が公開されており、自転車を押しながら道路を渡る被害者にUberの車が突っ込む直前の様子が分かる。その後、視点が車内に切り替わり、スタッフが窓の外や下を向き、衝突直前に気付いて驚いた表情をする様子が確認できる。
Uberの車はスウェーデンのVolvo製SUV(スポーツタイプ多目的車)をベースにしたものとみられ、時速64キロ以下で自動走行していたとされる。動画からは、スタッフが衝突直前まで下を向くなどしていた様子が分かる。
テンピ警察は「われわれはこの事件の詳細を積極的に捜査している。追加の情報は、判明し次第公開する」としている。
Uberは動画の公表を受け、「このビデオを見ることはつらく悲しいことだ。できる限りの方法で州や連邦当局を支援していく」とのコメントを出した。
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