国際的な自動車の祭典「ニューヨーク国際オートショー2018」が3月28日、米ニューヨークで開幕した。SUBARU(スバル)は、スポーツタイプ多目的車(SUV)の新型「フォレスター」を世界初公開。主力車種を約6年ぶりにフルモデルチェンジし、SUV競争が激化する北米で存在感を強めたい考えだ。
現地時間の28日午後に開催されたプレスカンファレンスで、日月(たちもり)丈志専務執行役員が新型フォレスターを発表。5代目となるフォレスターの歴史を振り返りながら、新型車をPRした。
会場で取材に応じた日月専務執行役員は、米国のファミリーの生活に適した機能性や安全性を強調。「買い物や子どもの送迎などの日常生活から、週末のアウトドアまで広く使っていただいている。さらに快適に使ってもらえれば」と話した。ファミリーには車にたくさんのものを積み込む需要があることから、積載しやすいようにリアゲートの開口部をこれまでよりも広げた。他の部分でも、車全体の大きさをほとんど変えずに、室内を広くする工夫を施している。
「ファミリー向けSUVは進化している。子どもに一歩先の充実した体験をさせたいという需要に対応していきたい。フォレスターは小学生以下の小さな子どもがいるファミリーに乗ってもらい、子どもが大きくなったら(3列シートSUVの)『アセント』に乗り換えてもらえれば」(日月専務執行役員)
スバルは米国で右肩上がりに販売を伸ばしている。日月専務執行役員はその要因について「米国市場では2008年のリーマン・ショックからの回復期に、ミッドサイズのSUVが大きく伸びた。まさにそのセグメントにスバルの主力商品があった」と説明する。
一方、今ではSUVが市場の多くを占め、競争が激化している。「今後もこれまでのように伸びていくとは考えていない。SUVがメインストリームに変わってしまったため、スバルにとっては最も苦しい状況。まずは、今展開している商品をどれだけ伸ばせるか、ということに集中して取り組んでいきたい」(日月専務執行役員)
新型フォレスターの米国仕様は18年秋に発売予定。日本での展開についても、「これまで楽しんでいただいてきた以上のものになるだろう」と日月専務執行役員は話している。期待が高まりそうだ。
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