ファーストリテ、今期予想を上方修正 国内外でユニクロ事業好調海外は65%増益

» 2018年04月12日 18時41分 公開
[ロイター]

[東京 12日 ロイター] - ファーストリテイリング<9983.T>は12日、2018年8月期(国際会計基準、IFRS)の業績予想を上方修正すると発表した。国内外のユニクロ事業が好調に推移している。特に、海外ユニクロ事業は9―2月期(上期)で65.6%増益となっており、業績をけん引している。

photo 4月12日、ファーストリテイリングは、2018年8月期(国際会計基準、IFRS)の業績予想を上方修正すると発表した。国内外のユニクロ事業が好調に推移している。写真は都内で2014年7月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

連結売上収益は2兆0500億円から2兆1100億円(前年比13.3%増)、営業利益は2000億円から2250億円(同27.5%増)、純利益は1200億円から1300億円(同9.0%増)へとそれぞれ引き上げた。

トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト18人の営業利益予測の平均値は2213億円となっている。

9―11月期時点で業績は会社計画を上回って推移していたものの、収益を左右する秋冬シーズンが終わっていなかったため、計画を据え置いていた。

上期の国内ユニクロは29.0%増益、海外ユニクロは65.6%増益、ジーユー事業は23.3%増益、グローバルブランド事業は赤字となった。

国内ユニクロの既存店売上高は、上期で8.4%増と会社計画を上回って推移。急激に暖かくなった3月も春夏商品やジーンズの販売が好調で、13%増と大きく伸びた。下期は約2%増の計画としている。

上期のEC売上高は前年同期比31.6%増の372億円で、売り上げ構成比は7.5%となった。下期も30%増を見込んでいる。

海外ユニクロ事業は、下期も大幅な増収増益を計画。北米事業は赤字が半減する見通しとなっている。

グローバルのユニクロ事業で、EC比率を現在の9%から2022年度に2倍以上にする。また、ユニクロ事業の売上収益は、17年度の1兆5400億円を5年後に2倍にする目標を示した。

(清水律子)

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