インターネット通販(EC)の普及などにより、店舗数や売上高の減少が続く百貨店。消費者は現在、どのような頻度で百貨店を訪れているのだろうか。
リサーチ会社マイボイスコムの調査によると、来店頻度は「ほとんど行かない」が37.1%で最多。「利用経験がない」も8.3%存在し、4割超が百貨店をほぼ利用しないことが分かった。
百貨店の利用習慣がある層の来店頻度は「半年に1回」(17.3%)、「2〜3カ月に1回」(14.3%)、「月に1回」(11.9%)という結果だった。
百貨店の利用目的は「デパ地下の利用」(38.3%)、「菓子折りやお土産の購入」(31.2%)、「プレゼントの購入」(24.6%)など、総菜や贈答品の購入が上位を占めた。
一方、百貨店で買うのをやめた商品は「婦人服」(16.5%)、「紳士服」(16.2%)、「ファッション雑貨」(12.1%)といったアパレル類が上位に。「価格が高い」(65.6%)、「店員がわずらわしい」(13.9%)などの不満も出た。
回答者に百貨店の印象・評価を聞いたところ、「『日常と異なるものを購入する場所』というイメージがあるが、そうしたものを買う機会がない」「電車賃がかかるため、近くの大型スーパーを利用する」「駐車システムが面倒だ」との声が集まった。
一方、「お礼やお祝いなど、外向けに何かを用意するときは必ず百貨店に行く」との意見も出た。
マイボイスコムは「百貨店の利用率は減少が続いているが、高年齢層は現在も利用頻度が高い。関東・近畿地方の世帯収入が高い層もよく訪れる傾向がある」と結論付けている。
調査は2018年3月1日〜5日にインターネット上で実施し、1万780件の回答を得た。
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