近年、広告にマンガを使うメリットが広く認知されるようになってきているとダブルエルは分析している。同社取締役の鈴木氏は「マンガというコンテンツのポテンシャルに対して、広告などに利用されることが少ないと考えています。トップタレントとトップキャラクターでは知名度には大差ないにもかかわらず、タレントよりもずいぶんと安価に利用できるケースもあります」と説明する。同社の保手濱社長は「広告代理店やクライアント企業の意思決定層がマンガ世代というのも大きな要因ではないでしょうか。テレビCMがターゲットとする層がマンガを読んで育ったという面もあります」と語る。
冒頭で紹介したRIZAPの担当者はマンガを広告に使う基準として「認知度や人気度が高いマンガであり、読者層のセグメントが明確かどうか」「サービスの理解を促進するようなコラボ施策ができるか」「意外性によってニュース化され、広告費以上の効果を生み出せるか」「マンガそのものが周年などで大きなニュースになるイベントを予定しているか」を挙げる。
有名マンガが誕生して一定の年数が経過したことで「20周年」「30周年」という節目のイベントが開催されやすくなっている。RIZAPの事例にあったように、マンガにはお客にじっくり読んでもらいやすいというメリットがある。企業が戦略的にマンガを広告に活用するケースはもっと増えていくかもしれない。
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