5月30日の東京株式市場で、賃貸アパート大手レオパレス21(東証1部)が急落。一時703円まで下落し、年初来安値を更新した。
同社は29日、1996〜2009年に建てた同社施工物件の一部に建築基準法違反の疑いがあると発表。遮音や延焼防止などの役割を果たす界壁が施工されていないなど施工不備のある物件が計206棟(5月26日時点)あることが分かった。
今後は同社施工物件3万7853棟についても順次調査を進め、19年6月までに全棟の調査完了を目指す。問題が確認された物件については、19年10月をめどに補修工事を行うとした。
同社は業績への影響は軽微との見方を示したが、今後の調査で不備のある物件がさらに見つかり、改修費がかさむのではとの警戒感が高まり、嫌気する売りが広がったようだ。
同社は4月27日に、同社施工物件のオーナー2人から物件の確認通知図書(建築確認を受けた図面)と実際の施工内容が異なるとの指摘を受けたとし、確認調査を進めていくと発表していた。
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