ホンダ、「クラリティ PHEV」発売 EV航続距離114キロ電動車の本格普及へ(1/3 ページ)

» 2018年07月19日 15時05分 公開
[ITmedia]

 ホンダは7月19日、プラグインハイブリッド車(PHEV)「クラリティ PHEV」を7月20日に発売する。バッテリーの高容量化などでEV航続距離114.6キロを実現し、上級セダンらしい居住空間と荷室スペースもあわせ持つ。価格は約588万円(税込)。

photo クラリティ PHEV

 ホンダとしては初の買い切りとなるPHEVで、燃料電池車(FCV)「クラリティ」とボディーを共有。2基の電気モーターと1.5リッター直列4気筒アトキンソンサイクルエンジンを組み合わせた「SPORT HYBRID i-MMD Plug-in」を採用。184PS、315Nmのモーター出力による力強い走りと、充電電力使用時で1114.6キロの航続距離を実現している。

 急速充電に対応し、約30分で満充電量の80%の充電が可能。高容量・高出力バッテリーと高圧デバイスを一体化したパワーユニットを薄型化して床下に配置し、ハーネスや12ボルトDC-DCコンバーターをセンタートンネル部に格納することで、セダンの室内空間と低車高を実現している。

 専用スマートフォンアプリで航続可能距離やバッテリー残量などを確認できる通信機能を装備。標準装備のカーナビで充電器の設置場所を簡単に検索できるようにした。

 ホンダは2030年をめどに世界販売の3分の2をハイブリッド車や電気自動車など電動車にする方針。北米に続き日本市場にクラリティ PHEVを投入し、ディーラーへの急速充電器の配備を進めるなど、電動車の本格的な普及に取り組む。

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