Facebook株急落、ザッカーバーグ氏は約1.7兆円失う利益率低下の予測受け

» 2018年07月27日 17時52分 公開
[ロイター]
photo 7月26日、米株式市場でフェイスブック株は急落し、同社のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は150億ドル以上の資産を失った。写真はフェイスブックのロゴ。仏ボルドーで2017年2月撮影(2018年 ロイター/Regis Duvignau)

[26日 ロイター] - 26日の米株式市場でフェイスブック株は急落し、同社のザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は150億ドル(約1兆6700億円)以上の資産を失った。25日に第2・四半期決算を発表した際、今後数年は利益率が低下するとの見通しを示した。これを受け、アナリストの目標株価引き下げが相次ぎ、収益を巡る懸念が高まり、売りが膨らんだ。

同社株は約19%安の176.26ドルで終了。1日の下げでは米国株式市場史上最悪。同社が失った時価総額は1200億ドル以上で、ツイッターの時価総額のほぼ4倍に相当する。

デービッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)は25日、アナリストとの電話会議で「今後数年、営業利益率は30%台半ばに向かい低下する」との見通しを示した。第2・四半期の営業利益率は44%と、前年同期の47%から低下した。

少なくとも証券会社16社が同社の目標株価を引き下げた。

株価急落でザッカーバーグCEOが失った資産約150億ドルは、フォーブスのリアルタイムデータによると、世界長者番付で81位の実業家、滝崎武光氏の資産とほぼ同水準。

フェイスブックをカバーするアナリスト47人中、43人が投資判断「バイ」としている。「ホールド」と「セル」がそれぞれ2人。目標株価中央値は219.30ドル。

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