ユーザーの同意なしでiPhoneが会話録音することない=米Apple米議員の懸念に回答

» 2018年08月08日 17時27分 公開
[ロイター]
photo 8月7日、米アップルは、ユーザーの個人情報の取り扱いに関して下院議員が先月送付した質問状に回答し、「iPhone(アイフォーン)」などの端末が同意なしにユーザーの音声データを収集することはないと説明した。写真はニューヨークで1日撮影(2018年 ロイター/Lucas Jackson)

[7日 ロイター] - 米アップルは7日、ユーザーの個人情報の取り扱いに関して下院議員が先月送付した質問状に回答し、「iPhone(アイフォーン)」などの端末が同意なしにユーザーの音声データを収集することはないと説明した。

米下院エネルギー商業委員会のウォルデン委員長(共和党)と同委員会の共和党議員3人は7月、アップルとグーグルの親会社アルファベットに対して質問状を送付。音声アシスタント機能を起動させるきっかけとなる「オッケーグーグル(Okay Google)」や「ヘイシリ(Hey Siri)」などの呼びかけを拾うため、スマートフォンはユーザーの会話から、こうした呼びかけ以外の音声データを収集することが可能で、実際に収集しているとの報告があることへの懸念を示した。

また、ユーザーに知らされることなく、第三者のアプリケーションがこうした音声データにアクセスし、データを利用することが可能だとの報告も取り上げた。

アップルはこの質問状に対して、アイフォーンが、音声アシスタント機能「シリ」起動のきっかけとなる呼びかけを拾おうとしている時に音声データを録音していることはないと説明。「シリ」がユーザーの会話を第三者と共有することもないとしている。

また、「アップストア(App Store)」から、個人情報の取り扱い規定を順守していないアプリを削除したと説明。ただ、開発業者を締め出したかどうかは明らかにしていない。個人情報の取り扱いを巡り「アップストア」上からアプリが削除された場合、それをユーザーに知らせるのは開発業者の責任であると説明している。

アルファベットは、議員の質問状に回答したかどうかについて、コメントしていない。

下院エネルギー商業委員会の報道官は、アップルとアルファベットはこれまで協力的だと説明し、今後回答を分析すると語った。

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