まだウヤムヤが消えない。日本ボクシング連盟の会長職から山根明氏が辞任を表明。日本中を騒がせている一連の騒動に一応の区切りをつけた格好だが、これで一件落着とは当然ながらいかない。8月8日、大阪市内で行われた「声明発表」の場で山根氏は同席した弁護士とともにメディアの質疑応答を一切受け付けず、一方的に次のようなコメントだけを口にし、わずか4分程度で打ち切った。
「私は本日をもって、辞任を致します。その理由は昨夜、日本連盟の理事会で約3時間、いろんな話が出た。最後に理事の皆さんから会長一任と言われ、家に戻って嫁に相談し、辞任をしたいと言いました。(妻が)『私はどうあっても会長を死ぬまで面倒見ていくから、今楽になってください』と言われたので、決意をしました。
応援してくれた33の都道府県の皆様に感謝申し上げます。同時に選手の皆さまにはこのような問題があったことに関して、法人の会長として申し訳ない。どうか選手の皆さん、将来東京五輪に参加できなくても、次の五輪もある。がんばってください。本日は本当に申し訳ありません」
手元にはカンペもなく、すべて思いのままにコメントした。だからこそ余計に言葉の節々には山根氏の狙いと本音が浮き彫りとなった。ただでさえ、ツッコミどころが満載。そして特に“反山根派”たちの眉を再び一斉にピクつかせた発言が「どうか選手の皆さん、将来東京五輪に参加できなくても、次の五輪もある。がんばってください」とのコメントだ。
同ボクシング連盟の吉森照夫副会長がメディアの取材に語ったところによれば、これは単なる失言だという。しかしながら明らかに苦し紛れでかばっているのがミエミエであり、そのようには到底思えない。それどころか、何か山根氏はボクシング日本代表の東京五輪不出場を予見しているのではないかと疑いたくもなってしまう。
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