環境保護で“マイストロー”がはやる? ティファニーが5万円の「金属製ストロー」を発売していた 米国では「折り畳み式」が2億円調達

» 2018年08月20日 12時12分 公開
[ITmedia]

 環境保護に対する意識の高まりを受け、プラスチック製ストローを廃止する動きが国内外で広がっている。海外では米McDonald'sや米Starbucks、国内ではスターバックスコーヒージャパンやすかいらーくホールディングス(HD)が、プラ製ストローの使用をやめる方針を固めている。

 スターバックスはストローがなくても飲める独自のふたを取り入れる予定だが、外食大手はプラ製の代わりに紙製のストローを導入する予定だ。だが、紙製・プラ製以外に、環境問題への意識の高い個人消費者向けに、金属製ストローを販売する企業が出てきている。

 宝飾品で知られる米Tiffany&Co.は、プラ製ストローが問題視され始めるより一足早く、2017年11月から高級日用品ライン「EVERYDAY OBJECTS」の一環で金属製ストロー「Crazy Straw(クレイジー ストロー)」シリーズを販売している。

 スターリングシルバー(銀を92.5%、銅やアルミニウムを7.5%配合した合金)製で、飲み口付近にティファニーの象徴であるブルーを配している点が特徴だ。

photo 「クレイジー ストロー スターリング シルバー」

 日本国内では、飲み口付近がくるりと一回転した意匠を取り入れた「クレイジーストロー スターリング シルバー」(3万8340円)、金メッキを施した「クレイジー ストロー ゴールド バーメイル」(5万3460円)、銅メッキを施した「クレイジー ストロー ローズゴールド バーメイル」(同)を通販サイトで購入できる(価格は全て税込)。

ALTALT 「クレイジー ストロー ゴールド バーメイル」(=左)、「クレイジー ストロー ローズゴールド バーメイル」(=右)

 海外向け通販サイトでは、曲がった枝にてんとう虫が止まっている様子を表現した「Ladybug Straw」(425ドル、約4万7000円)、サルの木登りをイメージした「Monkey Straw」(同)も取り扱いがある。

ALTALT 「Ladybug Straw」(=左)、「Monkey Straw」(=右)

折り畳み式の「FinalStraw」に2億円集まる

 ちょっと変わった金属製ストローを開発する動きもある。米国発のクラウドファンディングサイト「KICKSTARTER」では、18年4月から2人のクリエイターが、ケースに入れて持ち運べる折り畳み式の金属製ストロー「FinalStraw」の開発に向けた資金の募集を行った。

photo 折り畳み式の「FinalStraw」

 その結果、わずか30日間で約189万ドル(約2億円)の資金を獲得。現在開発が進められており、約20ドル(約2200円)以上を出資した人を対象に、11月に発送される予定だという。

photo 普段はスタイリッシュなケースに入れて持ち運ぶ

 今後は飲食店からプラ製ストローがなくなるだけでなく、一般消費者が金属製のおしゃれな“マイストロー”を持ち歩く時代が来るかもしれない。

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