8月20日に行われた全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)の準決勝で、金足農業高校(秋田県代表)が強豪の日本大学第三高校(西東京代表)に2対1で勝利し、初の決勝進出を決めた。秋田県勢の決勝進出は103年ぶり。
準々決勝で近江高校(滋賀県代表)に2ランスクイズを決めてサヨナラ勝ちするなど、野球ファンの記憶に残る快進撃を続ける金足農だが、エース投手のサインやユニホームなどのグッズが、フリマアプリ「メルカリ」やオークションサービス「ヤフオク!」に出回る事態が起きている。
メルカリには、秋田県大会から投げ抜いてきた金足農のエース・吉田輝星投手の直筆サイン入りボール(8000円)や、金足農の快挙を地元住民にいち早く伝えてきた地元紙「秋田魁新報」の号外セット(3999円)、甲子園出場記念キーホルダー(1499円)――などが売り出されている。
ただ、サインボールを巡っては、商品のコメント欄で「入手ルートを教えてほしい」「本物なのか。高校生がサインを書けるのか」といった議論も起きていた。
ヤフオク!にも、吉田選手の直筆サインボールが数多く出品。20日午後1時時点で2万〜5万円の値が付いている。吉田投手の直筆サイン色紙の価格は約7000円となっている。
金足農野球部のユニホーム(5万円)のほか、本来は非売品の応援うちわ(1500円)、体育の授業で使用するジャージー(2000円)まで出品されている。
夏の甲子園に関連する商品のメルカリ、ヤフオクへの出品を巡っては、8月中旬に「甲子園球場の土」と称するグッズが出回り、「中身は本物か偽物か」「なぜ売る人や買う人がいるのか」と議論を呼んだばかり。
今回の金足農のグッズの出品を巡っても、ネット上では「どうしてこんなことをするのか」と、ファンサービスの一環で書かれたサインボールなどを快進撃に乗じて売り出し、利益を得る行為への批判が集まっている。
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