なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る
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» 2018年08月21日 06時00分 公開

長浜淳之介のトレンドアンテナ:日本上陸から45年で1161店舗 サーティワンのローカライズ戦略が成功したワケ (3/4)

[長浜淳之介,ITmedia]

日本独自のフレーバーを開発

 サーティワンでは日本独自のマーケティングを行っており、毎月独自の新商品を出している。ローカルに開発したフレーバーは100種類以上になるが、いずれも米国にサンプルを送って審査に通ったものを店頭で販売している。

 日本で開発したフレーバーには、抹茶、大納言あずき、さくら(桜もち風味)、ヤキイモなどがある。

 このように日本で開発した商品も含めて、1300以上もの共通ライブラリーがサーティワンにはある。これらは、各国の開発陣が生み出した知恵の結晶である。決して米国のやり方や商品を押し通すのでなく、スペックを保ちながらローカライズしていっているのだ。例えば、韓国には1000店ほどあり、ローカライズに成功している事例といえる。

 ちなみに、一番売れているフレーバーは、ホッピングシャワーだ。その他、キャラメルリボン、ベリーベリーストロベリー、ストロベリーチーズケーキ、チョコレートミントも人気が高い。

日本でチョコミント人気を広げた

 昨今、人気が高まっているチョコミントアイスだが、サーティワンは日本に上陸したときから販売しており、絶大な人気を誇るようになった。バニラのような従来の日本にあった王道の味ではなく、チョコの甘さとミントの爽やかさを融合させた斬新さが注目を集め、類似商品も出回ったほどだった。最初は「歯磨き粉のような味」とも評されて万人受けはしなかったが、熱烈なファンからの支持が広まった結果、販売数1位のフレーバーだった時期も長い。日本にチョコミントのアイスを広めたのは、サーティワンと言えよう。

 サーティワンのアイスには味が複雑に広がったり、深みがあったりするものが多い。例えば、2000年に季節商品として発売したホッピングシャワーは、口の中でポップロックキャンデーが弾け、ミントとホワイトチョコの風味がする。あまりにも人気が高かったために、定番に昇格した。これは、チョコミントの進化形といえるかもしれない。このように、サーティワンの定番商品が入れ替わることも、たまにある。

 現在発売中の季節商品である「“ミニオン”メッチャフルーツ」は、バナナが大好きな人気キャラクター「ミニオン」とコラボしたもので、バナナをはじめ計6種類のフルーツを使っている。ソルベとシャーベットを同時に楽しめるという点で、これまでにはなかった商品だ。また、所々にミニオンを象(かたど)った小さなお菓子が隠れている。

photo 人気キャラクター「ミニオン」とコラボした季節商品

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