半蔵門線が発車メロディー導入 歌舞伎の「てんつつ」など歴史感じる音色9月8日から

» 2018年09月06日 19時22分 公開
[中澤彩奈ITmedia]

 東京地下鉄(東京メトロ)は9月6日、渋谷駅を除く半蔵門線の各駅に発車メロディーを導入すると発表した。8日から青山一丁目駅でスタートし、その他の駅は13日から取り入れる。半蔵門駅と三越前駅には、街や駅にゆかりのある曲を導入する。路線や駅に愛着を持ってもらう狙いがある。

photo 半蔵門線に発車メロディー導入

 半蔵門駅の押上方面ホームでは、人形浄瑠璃文楽の「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」、渋谷方面ホームでは歌舞伎 黒御簾(くろみす)音楽の「てんつつ」を採用する。

 伝統芸能を上演している「国立劇場」(東京・千代田区)の最寄り駅であることにちなんでおり、同劇場が制作を監修。和楽器音源とシンセサイザー音をミックスした音色に仕上がっているという。

 三越前駅では、銀座線の三越前駅・日本橋駅などでも使用している、東海道五十三次の宿場を歌った民謡「お江戸日本橋」を使用する。

 その他の駅には、東京メトロやJR東日本などに発車メロディーを提供してきたスイッチ(東京都中央区)によるオリジナル曲を使用。いずれも、各駅の自然、歴史、街並みをイメージしたメロディーになっているという。

photo 全路線の発車メロディー導入状況

 東京メトロの管轄下では、全駅へのメロディー導入が完了しているのは南北線のみ。銀座線、丸ノ内線、日比谷線など、完了していない路線には順次導入を進めていくとしている。

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