米大手仮想通貨取引所Coinbaseに対して英ヘッジファンドTiger Globalが出資を検討しているようだ。出資金額は最高で5億ドルに上るとみられる。Recodeが関係者の話として報じた。
調達資金は自己株式の取得などに充てられることが予想されているが、詳しいことは分かっていない。Tiger Globalによる出資が実現すればCoinbaseの時価総額は80億ドル規模まで膨れ上がる可能性もあり、仮想通貨業界全体の健全化にも寄与する可能性があるという。
また、Coinbaseは今年に入り、投資家と株式のセカンダリーセール(他の株主やベンチャーキャピタルに保有株式を売却すること)についての交渉などを着々と進めているとも報じられている。
だが同社は、一連の報道に対するコメントを拒否している。
Coinbaseの時価総額は2017年夏時点で15億ドル近くと高く評価されていた。だがその後、仮想通貨価格急落などの影響を受けて事業は弱体化。この事態を受け、ブライアン・アームストロングCEO(最高経営責任者)やその他の経営陣らが「当社が重視しているのは短期の取引量の動きではなく、世界中に開かれた金融システムを構築することだ」とコメントする局面もあった。
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